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2024年11月2日スタッフブログ

アカウント【パスワードなんやったっけ?】

‘account’という英語、実は多岐にわたる意味を持っています。大学受験の時はなんとなくわかっていたつもりでしたが、こいつはいわゆる専門用語にも変身するやっかいな語句でもあります。

元々は’count’=数えるという言葉から派生した語句なのですが、英語にはこのように’a’が頭についただけでは制夷した意味の言葉が結構あります。まあまあ似通った意味のものもあり~の、「こんなんもともとの意味と絶対違うやろ」というものもさまざま。

‘sign’という言葉があります。「署名する」という意味の動詞’signare’の名詞形なのですが、これに’a’(’ad’=向き・志向)がくっつくと’assign’という語句になります。’s’がダブるのは英語でよくある変化なので気にしないでおくとして、この語句の意味はいきなり「割り当てる」というとんでもなくかけ離れた意味になってしまいます。

さて、’account’の意味には色々なものがありますが、主なものは「説明」とか「報告」というのが入り口です。ここからさらに「取引」とか「契約」といった意味が派生。そこから銀行口座も’account’となっちゃったりしてます。

そろそろな話ですが、このような「お堅い取引全般」みたいなのからネット用語の「アカウント」という言葉は出てきたのでしょう。

しかしこのアカウント、けっこう苦労します。主なものはIDとパスワードということになりますが、最近はやりの指紋認証や顔認証もこれに含まれるでしょうね。指紋や顔は変わらないですしその人だけの固有のものですからよいのですが、困るのは「パスワード」。おんなじ物の使いまわしは危険。じゃあ変えてみるかと登録したが最後「あれ?個々のパスワード覚えとらんわ・・・」という場面もしばしば。

最近は「パスワードマネージャ」なる管理アプリもあるようですが、これだってIT機器やクラウドに記憶させるのですからハッキングされたら結構危ないんじゃないかって思ったりします。Googleは勝手にパスワード生成して勧めてきますけど、これだってGoogleのアカウントありきですからどっちもどっちって感じです。

で。

私はレトロな「紙媒体」に記したものを普通のファイルに挟んで保管しています。アナログすぎますけど結局こういう方法しか信用できるものはないのかもしれません。技術が進歩しても悩みは尽きないものです。