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2025年10月25日スタッフブログ

認めた方がいいんじゃないですか?

「無知の知」という言葉があります。
「自分にとっていかに知らないことが多いか、知ること」という意味ですがただただ「知る」だけではなくそれをどう生かすかってことなのかもしれません。「謙虚であれ」という意味に置換することもできるかと思います。30年くらいこの業界に籍を置いておりますが、もうわからんことだらけなので最近は開き直ってわからないことは全部人に教わるか、納得いかなければ調べるかで対処することを心がけております。今でこそネットなどで簡便な検索ができますが、昔は大変だっただろうなぁと思います。まあネット情報も当てにならないことが多いので逐一裏取りはしておりますが(笑)。

師匠(=もう引退された他会社の社長さん)は「知らないことを知ったかぶるな。知らないことは知らないと正直に言うことだ」と常々教えてくれていましたが、今になってようやくその意味が分かるようになってきたように思います。

結局は自分の無知無力を知ることから始めないと、成長もないのだということなのかなと。

この対義語としては関西でよく使われる「ええかっこしぃ」というのが当てはまるかもしれません。自分の本当の姿を「認める。さらけ出す」のは実はすごくかっこ悪いことだからでしょう。これ、受験勉強にも当てはまりますよね。見合った実力が備わってこそ合格できるわけですから、いくら受験前に実力以上を取り繕っても結局結果が残酷に出るまでです。

むかしむかし、私の大学受験前に当時の担任の先生がぼやいておられましたが「『とりあえずうちの子供に東大受けさせてくれ』って言う父兄がおるんだよ。受かるはずないんだがなぁ・・・『世間体だけでも取り繕いたいから』って・・・お前どう思う?」

・・・え?それってただのおのぼりさん・田舎もんの東京旅行じゃないですか?と答えたら先生が大笑いしておられました。「お前は相変わらず口が悪いなぁ」と言いつつ突然真顔になって「東大じゃないけどもお前は志望校に絶対受かれよ。」とおっしゃってくださったのが印象に残っています。

夏が終わって暑さも一段落し、高校生が志望大学の受験に本気で向かうことになるこの季節。毎年いつもなんとなくですが「身の丈を知る」ことを思い出させてくれます。