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2021年6月26日スタッフブログ

お仏壇に設置するご本尊について

オリンピックまであと1か月ほどとなりました。
海外からおいでになる選手団の方の中にも陽性者が確認されたりして世間は騒がしいですが、確率論から言えば「至極当然」ですよね(笑)。まあ、ここまで来たらもう覚悟を決めて自分たちの生活に影響しない・・・というか、り患しないことを第一目標に掲げるべきでしょう。一番面倒なのは「国内の人流増加によるもの」の山に「海外からのウィルス流入に伴うもの」の山がダブってしまった場合。目も当てられない状況になるでしょうし、我々も状況を見ながら逐次対策をとる必要があります。

さて。

話はガラッと変わりますが、今日は「お仏壇に安置するご本尊」についてのお話です。

ご本尊というと皆さまはどのようなお姿を想像されるでしょうか?すでにお仏壇があるお宅なら容易に思い浮かべることができるのではないでしょうか。ただ、「なんでそういう風になってんの?」とは考えたことがないかもしれませんね。

そもそも、お仏壇を購入される際にご本尊を設置するのが当然となっております。ただ、最近は

「なんで要るんですか?」

と質問をお受けすることもしばしばあります。お気持ちはわかります。お仏壇を購入されるときというのは総じてお身内がなくなられた時が多いですからね。お位牌主体で考えられる方も少なくありません。各仏壇店が運営するネットサイトを拝見しても明確なお答えは載っていないように思います。

「だってそういうもんなんです!昔からの決まりです!」・・・と言いたいところですが・・・

いやいやいや(笑)、それでは答えになっているようでなっていませんよね??
本ブログではよく申し上げているのですが

「お仏壇はお寺の本堂のミニチュア版」です。

ご本尊のないお寺のお内陣はたぶん本当に少数でしょう(というか、そういうケース見たことないんですけど??)。
じゃあ、お仏壇の実際のお話に戻りましょう。
例えば、ご本尊なしでお位牌だけを安置したとしましょうか。

我々からすると結構な違和感があります。まあ人それそれのお考え次第ではありますけどね。

そこにご本尊を置いたとしましょうか。ちなみにこの場合、禅宗のご本尊であるお釈迦様の座像です。

いかがでしょうか?この景色は我々俗人からするとご本尊様に「見守られている」景色なのではないかと。
見守っていただいているのはご先祖さまや故人だけではなくて、お参りをする我々自身も含まれているのでしょう。
これこそが日本人が昔からつないできた「安心感」なんじゃないかと思っております。

ご本尊は必要だなと思っていただけたら幸いです。

ちなみにご本尊は中央と両脇に合計3つを置くのが一般的です。
宗旨宗派によってすべて決まった形式がありますので、ご住職様や我々仏壇屋にお問い合わせください。