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2021年5月15日スタッフブログ

お仏壇のお灯籠についてお話しします(前編)

今日はお仏壇の中を照らすお灯籠についてお話しいたします。

お灯籠にもいろいろありまして大きく分けると「吊灯籠」と「置灯籠」でしょうか。置灯籠は宗派によっては推奨されているケースもありますが、今ではあまり一般的ではなくなりました。理由としてはやはりお仏壇の小型化ですね。正直、コンパクトなお仏壇では置くスペースがなくなってきてしまったんです。弊店でも、お仏壇のお灯籠といえば吊灯籠になっています。

まあ、一般的なのはこんなものでしょうか。店内の一番お手頃価格のものを写してみました。

この品物に配線を施すわけですが、これまでは白熱球が主流でした。安価であること、世間一般に数多く流通していることが主な理由です。この白熱球、まだまだ主力の地位を譲っておりません。まあ、規格としてはルームライトの保安灯と全く同一ですのでそう意味では納得の話です。

ただ。

この球には欠点もあります。
・消費電力が結構大きいこと。
・ずっと点灯させていると寿命が著しく低下すること(=ぶっちゃけしょっちゅう切れる)。
・かなりの発熱量なので、接続されているソケット部分(プラスチック製です)が劣化してボロボロになること。

このうち一番怖いのは最後の項目です。

「なんだ、劣化したところで点灯できてたらええやんか」

いえいえいえ(笑)。
おっと、本当に笑い事ではないのです。
プラスチックの被覆は「絶縁」という非常に重要な役目を果たしています。この部分が欠落していきますと、ソケットの通電部分が灯籠の内部と接触します。

ええ、ここで勘の良い方はお分かりでしょう。

火花が散ります。いわゆる「ショートする」という状態です。

いや、脅してるわけじゃないですよ。本当のことです。

幸いにしてウチのお客様で火事にまで至ったケースはありませんが、もうちょっとで危なかった!というのは結構多く見てまいりました。

前置きが長くなりましたが、弊店ではこの問題を解決するべくLED球への移行をお勧めしております。家電量販店などでもいろいろ販売されておりますが、推奨させていただいておりますのはこちら。


(ちなみに左は従来の白熱球です)

Panasonic製の純正品です。消費電力が格段に少なく、画像にもあるように、参考寿命は4万時間(!)です。24時間つけっぱなしでも(まあそんなご家庭はないと思いますが)5年以上は大丈夫な計算になります。発熱量も少ないので、ソケットの劣化も抑えられます。

1ヶ550円と少し割高ですが、もろもろのことを考えればかなりお買い得です。「安心・安全を買う」ということで是非ともご検討ください。

(ちなみにPanasonicとはなんの利益関係もありません(笑)。いいものはいいというだけの話です。)