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2021年7月1日スタッフブログ

お仏壇の引っ越しについて


事情があってお仏壇を移動しなければならないとき、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?
知識のある方はご存じでしょうが、「お性根抜き(閉眼供養)」「お性根入れ(開眼供養)」という行事が必要になる場合があります。
じゃあ、どのようなケースで必要となるのでしょう?

この場合、逆に必要でないケースからご説明した方がわかりやすいと思います。

まず、「お家の中での移動をする場合」
この時には「お性根の抜き・入れ」は基本的に必要ないです。解釈の相違はあるにしても「同じ敷地の中の移動だったら大丈夫」という考え方まであるくらいです。もちろん、大きさによっては重量物の移動となりますので、ご家族だけで運べるかどうかという問題はあります。移動作業に関しては弊店でもお受けさせていただきますのでご一報ください。

それから、「お性根の抜き・入れ」が必要ない宗旨として浄土真宗が挙げられます。

この宗旨に関しては各宗派、基本的には必要ないといわれております。ご住職様にお伺いを立てると「必要ないですよ」とおっしゃる場合が多かったのですが、近年は檀家様方からのご要望に応じてくださるケースも増えてきたようです。まあこれはお付き合いの仕方にもよるのかもしれません。まずはお寺様にご相談された方がよろしいかと。

さて、実際にお仏壇のお引越しをするとしましょうか。
まずはご住職様においでいただく日時を調整します。
日取りが決まったら、前日にお仏花やお供え物などを準備しましょう。当日に購入するのはあわただしくなるのであまりお勧めしません。
当日はお仏飯用のご飯を炊いてお膳を用意します。あ、お寺様へのお礼も忘れないでくださいね。

「あの~、そのお礼の金額っていくらくらいが相場なんですか?」

・・・わかりません!

これはお寺とのお付き合い次第です。一般的な金額は数万円だと思いますが正直明言できないのです。

ご住職様がおいでになり、無事に法要が終わったら閉眼供養は終了です。
お客様の中には「閉眼供養したら即座に移動せぇへんかったらあかんのちゃうの?」とおっしゃる方もおられますが、そんなことはありません。ご自分たちのスケジュールに合わせて移動の日にちを決めていただいて大丈夫です。移動に際してご本尊やお位牌はデリケートな扱いを必要としますので梱包は丁寧に行ってください。また、金属製品である線香立て・花立。ろうそく立などは別の箱に入れておくと安心です。

さて、お仏壇の移動が無事に完了しました。次は「お性根入れ(開眼供養)」の法要を行う必要があります。この場合もやはりご住職と日程調整をしてくださいね。檀家様側は基本的には閉眼供養と同じ準備でよろしいかと思います。

以上が大まかな流れになります。

その他お分かりにならないことはお気軽におたずねください。相談は無料で受け付けております。