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2021年7月11日スタッフブログ

お客様をお迎えするということ

東京オリンピックは「首都圏1都3県が無観客」で実施されることが決まりました。

状況を見れば当然でしょう。『できれば通常開催に近い形で』という政府やオリンピック関係機関、スポンサーの思惑に沿ってギリギリまで粘ったのでしょうがやはり予想通りということになりました。できれば開催自体をやめてほしかったなぁ・・・というのが私の本音ですが、この大会に向けて身を削る努力をされてきたアスリートの方々のことを思うとなんとも複雑です。

無観客であっても数万人の方々が海外から日本に来ることになります。競技関係者はともかく、選手団の役員(←この肩書もよーわからんのですが)とかIOCの委員さん方なんか、

それこそリモートでいいんじゃないでしょうか?
来る意味が物理的に存在しないですもん

まあ、日本はホスピタリティに優れた国というイメージがありますし、いっぺん行ってみたいというのが本音なのかなと思ったりします。現に選手村の隣にある豊洲のビアガーデンは外国の方々で連日にぎわっているそうです。昼間っからビールあおってると聞くと、本当に彼らは競技関係者なのかと疑ってしまいますし、感染対策などもなんかザルだなぁ・・・ってのが率直な印象です。

我々一般庶民に感染が広がらないか?変異株が入ってこないか?という懸念もありますが、何よりも選手の方々の間でクラスターが発生したらどうすんのかなぁ?と思います。せっかく遠路はるばるいらっしゃってさあこれから!というときに競技に出られないなんていう事態が起こったら大変なことになります。

本当のホスピタリティというのはうわべの「お・も・て・な・し」ではないはずです。それこそ例の総理がうわごとのようにおっしゃる「安全・安心」を保証してこそ、その上に成り立つものだと思います。ことが起こってからのいいわけなど、保証がはりぼてだと自分から公言していることにしかならないのです。

お客様に来ていただくことはありがたいことです。しかしなにかあった時、お客様のご迷惑になった時、我々お迎えする側の信用問題にかかわります。あそこは実はいい加減だ・・・相手にそんな印象を持たれたら終わりです。

我々の商売も、お客様においでいただいてナンボです。微に入り細に入り心を砕いておりますが、それでも足りないことがあります。「自分はこうしたいんだ」ではなくお客様のことを第一に考える。今回のオリンピックが我々にとっていいお手本になるのか、反面教師のそれになるのかをじっくり見守りたいと思います。