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2024年3月23日スタッフブログ

お金って

先日、とある動画を見ておりましたらボクシング元世界王者の辰吉丈一郎氏がこのようなことをおっしゃっていました。

「お金というのは人が生み出したものなのに、世の中にはお金に自分自身を支配されている人がいる。自分はそれが嫌になってお金に執着するのをやめた」

何のことはない言葉のように聞こえますが、商売をしている私には本当によくわかる言葉です。

池波正太郎が書いた「剣客商売」という長編小説があります。主人公は初老の剣豪、秋山小兵衛。世の中を達観した彼が様々な事件に対面するという筋書きです。その文中、小兵衛はとある事件をきっかけに大金を託されます。「いかようにも役立ててくだされ」と言い残した持ち主の言葉を守り、しゃれたお金の使い方で皆を導いてゆくのですがそこで彼の弟子である岡っ引きの弥七の言うセリフがあります。

「さすが大先生(おおせんせい)だ。金なんぞアゴでこき使っていなさるわえ。」

私はさすがにここまでの境地には至りませんが、最近の国際問題や事件など見ておりますと自分の欲、特にお金に対する異常なまでの欲が引き起こすものが多いなぁと感じます。

「欲しいものが有ったら人のものを奪っても」
「目の前のお金が自分のものであろうがなかろうが手に入れなくては」

まあ、そういう欲に振り回されてると結局貧しい(お金の部分だけでなく)人生を送ることになるのだろうなと。自分自身それが怖くて欲から遠いところに身を置きたがるのでしょう。

この業界の人からたまに言われるのですが

「なんか商売人らしくない」

・・・その通りだと自分でも思います。「商売」ではなく「ビジネス」として日々の仕事をこなしていることも自覚しています。仕事を進める=ロールプレイングゲーム(RPG)を楽しんでいるような部分すらあり、そうすると「欲」のようなものもすっと消え去る感覚。もともとの性格なんだろうなと思います。