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2022年9月10日スタッフブログ

そのうちなんとかなるだろう【仏間プロデュース】

私が生まれた頃に流行った歌がありました。
植木等さんのこんな歌です。動画ですのでボリュームにご注意ください。
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生来の慎重派ですのでこの歌のようにおおらかな気持ちで仕事に臨んだことなど一回もありません。
それにこの歌のタイトルは「黙って俺について来い」・・・すみません、こんなセリフ吐けません。絶対無理です(笑)。

でも、「そのうちなんとかなるだろう」と思うと前向きになれる自分がいたりしてなんか好きな歌です。

さて。

とあるお客様からお仏壇の引き合いがありました。
でもお話をうかがうためにご自宅へ向かってびっくり。

ご本尊が・・・すごく立派(=大きい)。おいおい・・・。

これを納めるお仏壇となると特注品しかありません。ただ、ご予算の制限もあってご提案できる品物が見当たりませんでした。

で。

「仏間をそのまま仏壇にしちゃえ」という結論になりました。

京都のある地域ではこの形式が一般的だったりしますし、簡素なしつらえでも厳かな雰囲気に仕上げられるのではないか・・・と考えたのです。こういう場合、まずはお家の内装の寸法から様々な可能性を探っていきます。お施主様の生活様式やご住職とのお付き合いについても詳細にお聞かせいただくのが基本です。会社員時代に図面を書いていた経験がこういう時に役立ちます。工務店様や設計士さんと打ち合わせをさせていただいて基本的な構想は出来上がりました。

あとは内装一式の施工が完了してからの部品製作・仏具の調達になります。一気にやってしまわないのは「だろう・はずだ」のこちらの勝手な予測で思いもよらないトラブルが起きてしまうことがあるからです。一番気を遣うのが「雰囲気」とか「色合い」のような抽象的な項目です。お客様のご趣味に沿っていろいろなアイデアの中から選んでいただくことになります。

この仕事が完了するのは半年以上先でしょう。もちろん様々な業者様や職人さんのご協力あってのものです。無事にお客様に喜んでいただける仕事ができたらいいな、と思っております。まあ、「そのうちなんとかなる」でしょう・・・たぶん(笑)。