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2024年3月30日スタッフブログ
ビビる
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芸名でこういう方いらっしゃいますよねそういえば(笑)。
昔々のその昔、紀元前のお話です。中国のとある国に一人の男がおりました。男は毎日空を見上げ「この大きな空が落ちてきたらどうしよう・・・・いつ落ちてきてもおかしくないな・・・」と悩みに悩み、ついには夜も眠れずご飯ものどを通らなくなりました。しかしそれを聞いたある人は「そんなことはないよ。心配しなくてもいいから。起こりもしない心配なんかするもんじゃない・・・」となだめたそうです。
この中国のとある国は「杞」といいます。紀元前10世紀以上前から紀元前4世紀ころまで実在したといわれており、長期政権だったとの説もあります。近年、その痕跡が見つかったこともあってその存在が徐々に明らかにされつつあります。
この故事をもとにして
杞人天憂→杞憂
と略した言葉が一般的に使われています。しなくてよい取り越し苦労は無用だということでしょうか。
しかしこの言葉、考えてみたら意外と深いかもしれないなと思っています。
「もし~だったらどうしよう」との仮定やそれに対する心配は誰にでもあります。そして一見荒唐無稽に思える仮定でも、実はそれが的を得ている場合も少なくない。そうなると悩みは尽きません。さすがに空は落ちては来ませんが(笑)、ただ仕事を進めるうえでの考えとしてはあれこれ学ぶべきところも多いかなと。
仕事を進めるうえで「これだったら大丈夫ちゃうか?」との思いで、やり方を一つだけしか持たずに臨んだ場合に何か想定外の事象や問題が起こった時にはそれはそれは混乱するでしょう。様々なケースを考えて複数の対応を準備しておく。それは「杞憂に終わった」としても考えたことそのものは無駄にはならず、次につながるのではないでしょうか。
「ビビりやなぁ」といわれることもしょっちゅうですが、やはり「二の矢三の矢」を用意して慎重に慎重を重ねることは大事だと思っております。