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2024年8月10日スタッフブログ
プロセスと結果
オリンピックが終わろうとしています。クーベルタンは「オリンピックで重要なのは勝つことではなく参加することだ」と説きました。しかし実際は勝利至上主義や国威発揚などのピリピリした雰囲気の中行われているような印象を受けます。華々しい活躍をした選手にしかスポットライトが当たらないのが現実。それどころか成果を上げられなかった選手に心無い言葉をネット上でぶつける事象が後を絶ちません。
過去、短い間でしたが高校受験の対策をする塾の講師を務めたことがあります。本業と並行して深夜までの指導は結構しんどいものでしたが、教え子が自分の進路を勝ち取る姿は、私にとって何物にも代えがたいご褒美でした。
「受験は結果がすべてだ」・・・指導している側としてはこの気概で臨みました。しかし生徒には「努力するプロセス」を大事にしてほしいと思っていました。たとえば下のようなパターンがあったらどれがNGなのかおわかりでしょうか?
1 努力をした → 目標を達成できた
2 努力をした → 目標を達成できなかった
3 努力を怠った → 目標を達成できた
4 努力を怠った → 目標を達成できなかった
この中で至極順当な事象は1と4でしょうね・・・・「では2と3では?」
結果云々を見るのであれば3かと。でもその後の長い人生を考えるのであれば(私見ですが)2の方が良いと考えています。というか正直、1と2は同レベルで評価されてしかるべきでしょう。
「努力しなくても結果が出た3はいいじゃないか」
そうですね。ただ、その後も努力を怠る人生だったらどこかでつまづくんじゃないでしょうか。結果至上主義の弊害ともいえるでしょう。
今回のオリンピックで期待されても結果が出なかった選手は気の毒ですが、競う相手がいればこそですからそれも仕方のないこと。(競技だけではなく)次につながることがあると思います。乱暴かもしれませんが、ネット上で匿名でたたいている輩は「暗闇から人に向かって理不尽に石を投げつけている卑怯者」でしかありません。そこまで言うなら実名さらして同じことを言ってみろ、それだけのことを物申せる己が努力と実績で語ってみろと。
選手の皆様、結果いかんにかかわらずお疲れさまでした。オリンピックに参加したあなた方は立派だと思います。胸を張って帰ってきてくださいね。