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2025年8月2日スタッフブログ

地蔵堂の付属品取り換え

(珍しくまじめな業務実績のお話です・・・笑)

とある京都市内の町内にある地蔵堂。幕と紐の取り換えをご用命になり、弊社にて対応をさせていただきました。実はこれら一式は私自身が10数年前に新調品に取り換えたのですが・・・歳月の流れというものは品物を予想外に風化させていました。


いや・・・相当なもんですね(笑)。特に紐の房。ボロボロやん。

ほんじゃ取り掛かりましょうか。まずはこれら劣化した備品を一式外します。

あれ?すっきりしてこれまたええやん・・・じゃなかった、ちゃんと仕事しましょうか。

今回、ひさしの下にある「ワニ口」と呼ばれる鳴り物を鳴らす仕組みを変えました。そのほうが操作性がいいからでして、今回はお施主様より「予算の範囲内であればいいようにやってくれて構わない」というお言葉をいただいております。で、こんな感じにしました。

今まではこの丸棒(支木といいます)を紐に固定していたのですが、なんか鳴りがイマイチ。で、画像のような仕組みに。こういったやり方も一般的に通用しています。吊元も耐候性を考慮してステンレス製に。「風情がない」というご意見もあるでしょうがどっちにしろひさしの内側なんで見えませんし、丈夫な方がいいでしょうというわけです。

で、こんな感じになりました。

うん、いいんじゃないでしょうか。紐の長さも短くしておまいりしやすい形式にしてみました。

余談ですが、この作業は朝の7時過ぎに開始~1時間弱で完了となりました。今の京都市内、昼間は暑すぎて正常な判断ができないくらいなんです。年々暑さが尋常な領域を超えていくのが実感できますね。