先日ぼんやりとテレビを見ておりましたら、京都市内にあるラーメン店が特集されてました。

このお店、昔からあったのですが最近は外国から来られた観光客向けにビジネスモデルを変えたようです。京都の人なら「ああ、あの店か」と分かってしまう店なのですがここのウリは「炎」。

ラーメン鉢いっぱいに山盛りになったネギに熱い油をかけると派手に燃えます(笑)。これがどういうわけか外国人観光客の間で有名になり、連日大盛況とのこと。

昔はラーメン1杯1000円しなかったと記憶しておりますが、今はその数倍の値段だそうです。店主曰く「スタッフには基本英会話を勉強させており、その付加価値も含めればこの値段でもおかしくない」のだそうです。円安となって久しいですし、海外のびっくりするようなインフレの感覚からするとこのくらいはまだ安めなのかもしれないですね。

まあそれはともかく、私どもの業界はほとんど100％日本人向けにビジネスをしております。仏教という制約があるのも理由の一つですが、それ以上に業界が長年のしがらみで組織ごと硬直している可能性も否定できません。漆塗りの技術や金箔押しの技術はほかに例を見ない高レベルなものですしこれを何とか生かせないかとチャレンジした方々も過去にはおられました。「高級・高品質」＝「高額」の常識のもとにこの試みは成功した例が非常に少ないと認識しております。

今なら我々の業界の持っている技術やノウハウを他国に売り込むことができるのではないか・・・ちょっとそんな考えが頭をよぎりましたのでブログにしてみました。

じゃあどうするんや？

・・・まだわかりません。でも、そういう方向に目を向けておくことは無駄にはならないと思います。