新着情報
2025年9月6日スタッフブログ
急がば回れ
「せせこましい」という言葉・・・関西独特の方言かと思っていた時期がありました。四国の田舎出身ですが、そのような言葉が聞かれることもありませんでしたのでね。
ネットで意味を検索すると下のような言葉が並びます。
1.狭くて窮屈な感じ
2.考え方や性質にゆとりがないさま
常々、客先や取引先に車で向かう場合は主にGoogleマップ・Yahooカーナビのどちらかを使用しております。状況によって使い分けておるわけですが、これらのアプリに共通するのは「最短時間で到着できるルートを探し出す」機能です。最短ルートのほかにもいくつかのルートを提示してくれますが、意外なことに最短ルートが一番せせこましい道の連続だったりするわけです。住宅街の細い道を何度も右左折したり、わき道にそれて農道みたいなところをナビゲートしたり。確かにそのほうが距離は近いのでしょうけど、事故やトラブルに遭遇する可能性は高くなり、運転者にとっては余計な神経をすり減らすことになります。
そういう時は迷わず幅員に余裕がある幹線道路を選択することになります。数分の遅れはあったとしてもその方がリスクははるかに小さい。
このことは様々なケースに当てはまります。
時間を気にするあまり仕事を仕上げることばかりに集中すると、仕事の質は当然下がり気味になります。ミスや見落としだって増えるでしょう。「仕事を完成させさえすればこっちのもんだ」という考えもあるのでしょうけど、長い目で見たら、ミスや見落としのフォローに余計な時間を食われます。
やはり大きな道筋を尊重するのがいいのだなぁ、と感じます。せせこましい考えで物事を進めるとろくなことがない・・・若いころは高い勉強料を払いましたが、ようやくその境地に近づきつつあります。
急がば回れ・・・昔の人は深いことをおっしゃってたのですね。