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2025年5月10日スタッフブログ
特注品
最近、特注品の構想図や図面を作成することが多くなりました。
本当はCADツールで描画するのが一番簡単なんですけどあれ、全く図面が読めないお客様に提示するには血が通っていないような気がするのです。で、いまだにせっせと手描きしています。元々設計屋でしたので三面図(正面・上面・側面)は普通に起こせますし、何よりも現場で構想の立体図など示すにはフリーハンドでさっさと描いた方が早い。
便利な世の中になったもので、ワープロアプリなどに組み込むことなどで提案書も短時間で作成できるようになったのはありがたいことです(←こんなこと言ってると「おまえはいつの時代の人間か?」って話ですね・・・笑)。
この業界の商品に要求されるのは「大きく立派に」から「コンパクトにすっきりと」に変化しております。しかしここで「今までのご本尊や仏具をそのまま生かしたい」とのご要望があるのも確か。もともとこの業界の人間ではないのであえて言っちゃいますけど、ご家庭のお仏壇というのはあくまで「内陣=空間」であって礼拝の対象物はご本尊であったりお位牌であったりということだと個人的に割り切っております。
だからこそ今までのご本尊やお位牌を大事にそのままお祀りしたいという思いにお応えする必要があるのではないかと思っております。売り手側からすれば既製品をそのまま販売するほうが手間も省けて手っ取り早い商売ができます。弊社もそうやって店を運営してきました。しかしこれからは今までの常識的な営業は通用しない時代に入ったと思います。
まあもう一つぶっちゃけてしまえば、家具量販店でも安価なお仏壇を販売する時代です。安さだけであればそっちに流れるのも仕方のないことだ思います。また葬儀関係の会社でもお仏壇販売に力を入れていると聞きます。家族葬や個人葬が多くなってきた影響で、葬儀以外の多角経営をされているのでしょう。
逆に言えば、弊社のような小回りの利く小規模店舗は(特にお仏壇については)ニッチなニーズ側へ寄った経営が正解なのかな?と思ったりもしています。
既製品としてのお仏壇だけ売っていればいい時代は終わったのかもしれません。企画設計に関する作業量は半端ないくらい増えておりますが、本当にありがたいことだと思っております。いただいた案件は1件づつ大事に対応してまいります。