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2022年12月10日スタッフブログ

組織の在り方【前向き・後ろ向き】

商売をしておりますと様々な方々と出会いますし、お客様に教わることも実は多いものです。私が家業を手伝いだして間もないころ、一人のお客様とご縁がありました。多方面に造詣が深く勉強になることが沢山ありました。この方とお話させていただく中で今も記憶に残っていることがあります。

この方が10代のころ太平洋戦争が終戦となりました。京都は運よく空襲を免れたもののやはりGHQの接収下に置かれてしまい、彼は縁あってGHQ本部の食堂でコック見習い・皿洗いとして働くことになりました。英語が飛び交う会話の中で、一人の日系アメリカ兵が流ちょうな日本語でいつも話しかけてくれました。

ある日、彼はこのアメリカ兵にこのような質問をされました。
「君たちの国がなぜ負けたかわかるかい?」
・・・力が足りなかったのでしょうか?それともモノがなかったからでしょうか?
「それもあるけど、君たちの考え方は我々とは基本的に違うからだと思う」
??
「君たちの信じる神様はミスをした人や悪いことをした人に(バチ)を与えるだろう?我々の神様はそういう人にこそを与えるんだ。」

実は浄土真宗にはこれと似た同内容の教えがあったりします。
「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」=「善人でさえ助かるのだから、まして悪人はなおさら助かる」
直訳するとこういうことになるでしょうか。ただ、この裏には非常に深い仏教の教えがあるそうですのでその辺はお坊様方にお任せします。

閑話休題。

先のアメリカ兵の話はたぶんこういうことだと思います。

日本人は「上意下達」の考えが根強く残っています。目上の人の言うことは絶対なので組織が硬直化します。それに上の命令を完遂することに集中するあまりミスに対して臆病になるのです。だってもしかしたら理不尽ともいえる罰則が待ってるわけですから。その点そういった側面がたとえ軍隊と言えどもアメリカは日本よりも薄かったのかもしれません。「寛容」というのは組織にとっても大事だってことですかね。宗教になぞらえた話ではありますが、実は国民性まで言及したお話なのだろうなと思います。

日本の会社にはいまだにこういった習慣が残っていると思います。私が最初に就職した会社は重工系のメーカーでした。その当時、非常にその側面が色濃くて辟易したことを記憶しています。若い社員にもミスを恐れるあまり積極的な提案をする人がいなかったように思います。

まあ、こんな小さな会社の社長がこういうことを言ったところでどうなるものでもないのですがね(笑)。ただやはり、前向きにミスを恐れない、そしてやる気のある若い方々に力を貸すことは大事だなと思っています。そういう意味でも関連企業の方々との連携が私にとっての宝物なのだと思います。