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2023年2月11日スタッフブログ

職人さんが減ってます

金品を得るためであればたとえ人の命を奪うこともいとわないという事件のニュースが連日メディアで流れております。遠隔地より「強盗」や「詐欺」の指示を出すという今までにはなかった犯罪ということもマスコミがエキセントリックに報道する要因でもあるのでしょう。まあなんにせよしょせんは「他人の財産」です。昔から「悪銭身に付かず」などと申しますが、これはお金の流れというよりも悪行によって他人の財産を奪うような人間には安定した生活はできないと暗示しているのかもしれません。

とにもかくにも戸締りや防犯カメラ・ライトの設置など防犯意識はしっかり持ちたいものです。

 

さて、話は変わりますが・・・
仏具の修理の受注をさせていただくことがしばしばありますが、「あれ?これどこに頼めばいいんやろ?」と困るケースも出てきました。要は職人さんが減っている=やめていく職人さんが増えているってことです。高齢化というのも一因ではありますし、何よりの原因は跡継ぎが育っていないということだと思います。

じゃあなぜ後継者がいないのか?多分ですが、まじめに仕事に取り組んでも生活が成り立たないケースが少なからずあるからだと思います。これは我々小売業にも長年にわたっての責任があります。安い海外製品に飛びついて国内の職人さん方を軽んじたこと。安定して仕事を回せないのにいざ仕事を依頼するときは「安ぅしといてや」の一言で、職人さん方に対して安い賃金での仕事を強要する下請け同然の扱いを続けてきたこと。・・・否定できません。今になって自分で自分の首絞めていたことに気づいてももう遅い。

もうけ話に安易に飛びつくのは世の常ではありますが、正直に働いてお金を得ることが正義じゃないのは理不尽極まりない話です。犯罪など言語道断なのは言うまでもありませんが、目先の利益ばかりに目が行って大事なことを忘れるようではいけない。

心がけて職人さん方に安定した仕事をしていただけるように努力しておりますが、流通が安定している品物ばかりではないのでここら辺が難しいところです。これは我々小売業にとって今後に課せられた大きな宿題だと思っております。