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2021年8月13日スタッフブログ

【仏具】新調か修復か?<その2>

ワクチン接種1回目を終えました。
1回目は副反応が軽い、もしくは無い場合がほとんどと聞いていたのですがしっかり発熱しました(笑)。
やはり個人差がありようです。副反応よりもワクチン接種完了の方が重要ですので2回目もきちんと打てるようにしていきたいと思います。

さて、前回に引き続き、仏具の修復についてお話しさせていただきます。
今回はお位牌のお話しです。

お位牌って、普段から手に取るものでもありませんし損傷したりするものでは本来ないはずです。でも、たまに弊社にも修復のお話が持ち込まれることはあります。よくあるのは位牌の金箔部分がはがれてしまった、というケース。ちなみにこれはごくごく一般的な形のお位牌ですが、台座と面(=角)の部分に金箔が貼ってあります。

新調品をお渡しする時にいつも申し上げるのは

「絶対に拭かないでください!」

ということです。金箔は数十ミクロンという非常に薄いものなので拭いてしまうとそのうち金箔が取れてしまうんですね。
でも、ちょっとした汚れが気になったりしますよね。きれいにしたいというのは人情ですが「きれいにしようと思ったら黒くなってしまった」とのお声をよく耳にいたします。

そういった場合、もう一度金箔を押しなおすことが必要になります。弊社でも加工が可能ですのでお声がけください。

ただ、修復不可能な場合もしばしばあります。
ちょいちょいあるのは「水洗いしたら漆塗りの部分が浮いてきた」というお話。
ちょっと拭いてもダメなんですから、洗っちゃったりしたらもうそれは目も当てられない状態になります。
この場合、文字を彫ってある部分から水がしみ込んで塗りや木地にダメージを与えてしまいます。
「なんとかなりませんか?」とのお声を頂戴いたしますが、修復するより新調した方がよろしい場合がほとんどです。
もちろん寺院用の大きなお位牌などであれば費用対効果も十分見込めますが、在家様用のお位牌となるとちょっと・・・ということになるのです。

あと、「損傷はしていないのだけどキレイにしたい。」というご要望も頂戴いたします。お位牌の状態を見極めたうえでクリーニングすることもあります。この場合は特殊な方法で汚れを落とします。2~3日頂戴しますが、これまた数千円で修復ができる場合がほとんどです。
ご要望が多いのは「総金位牌」のクリーニングです。

先も申しましたように、金箔部分は拭いたりできませんので長年の汚れがいつの間にか積み重なってしまいます。
お客様方もビックリされるのですが、これ、結構見違えるくらいにきれいになります。
もしもお悩みであればお声がけください。

それと、台座部分の破損については新品に交換が可能なケースもあります。ご検討ください。

あれこれつらつら書き綴りましたが、我々仏具を取り扱う者はそれなりのノウハウを持っています。
お位牌の修復についても弊社にご連絡ください。