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2023年3月4日スタッフブログ
今後どうするか?【コロナ明け】
もう春の足音も少しですが聞こえるような季節になりました。受験シーズンも終盤。学生さんたちは自分の新しい一歩を踏み出すことになります。最後、国立大学の合格発表~後期試験が残っているくらいですかね。今から40年も前のことなのに、この季節になるとなんとなく受験のことを思い出す自分がいます。
「大学受験の勉強なんか何の役に立つんだ?」とおっしゃる方がおられます。確かに内容自体は役に立たないことも多いですが、それでも意味はあると思っています。何かの目的に向かって頑張れるというのは尊いことだと思うからです。就活に際して学歴云々の話はつきものですが、きちんと努力できる人を見極める基準として、採用側も学歴を参考にしているのでしょう。
最近マスコミがコロナ関連のニュースを報じることがめっきり減った気がします。春にはインフルエンザと同様の5類になるそうですし、かつて恐れられた「死病」とは別物なのでしょう。実際、感染者数は毎週2~3割ずつ減っているようですし、医療関係者や基礎疾患のある方々以外では気にしている人も少ないと思われます。しかしここ2~3年の急激な世情の変化を経たのちまた元通りになるとも思えないので、我々仏事に携わる業界に籍を置く人間が厳しい状態であることに変わりはありません。それどころか、このコロナが仏事に対する世間一般の意識を変えてしまいました。
頑張っている同業の方々には非常に申し訳ないのですが、私は正直、この業界は「斜陽産業」だと思っています。特に都市圏にあってはその傾向は顕著ですし「成長」ではなく「生き残り」のターンに入っています。家電量販店が一気に幅を利かせるようになったとき、「町の電気屋さん」はあちこちでその姿を消してゆきました。それは「淘汰」と呼ぶにふさわしい現象だったと思います。しかし今だに「町の電気屋さん」はたくましく生き残っています。家電量販店ではできない迅速できめ細やかな対応で一般のお客様に答えることが活路だったのです。これは我々小規模の仏壇店にとってお手本になる事象かもしれません。ただ、家電と違うのは、仏壇仏具が必ずしも「生活になくてはならないものだ」という意識が世の中から薄れていることです。これは先述したコロナの影響も影を落としています。
先述した受験が将来に向けての努力なのに対して、業務は日々の生業を成すための生命線です。ただ、将来に向けてちゃんと努力できるかどうかで生き残れるかどうかが決まるのでしょう。新たなベンチマークを早めに見つけて土台を作る必要は迫っています。この業界にとっては本当に厳しい時代になりました。