香炉（線香立）・ろうそく立・花立の3つの仏具を「三具足」などと呼んだりしますが、このうち劣化が比較的早めに来るのは「花立」でしょうか。常に水を入れているわけですから、腐食や劣化が早いのも頷けます。

お客様の中には↓に示す底の部分のろう付け・はんだ付けに穴が開いたから水漏れが起こる・・・とお思いの方も多くいらっしゃいます。

しかし、実はそうではないのです。下の図に赤い線で描かれた部分・・・これは内部にシーリング被膜が施された部分です。

この材質はプラスチック樹脂です。我々は「ピッチ」などと呼んでいますが、これが劣化して穴が開くことで水漏れが起きるケースが多いのです。実際の画像は下の矢印に示した黒い部分。

つまり、このシーリング材を再度施すことで水漏れは止まります。金属加工ではありませんので価格も比較的安価。数千円で収まります。花立を買い替えることを考えればリーズナブルと言えるでしょう。

買い替えありきでご来店される方々も多くいらっしゃいますが、できれば現状品を長く使っていきたいものですよね。お心当たりの方、ぜひともご相談ください。