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2021年5月20日スタッフブログ

お仏壇のお灯籠についてお話しします(後編)

今回もお灯籠のことについてです。
参考までに、前回のリンクをば。→ココ

お灯籠の電球についてはお話しさせていただきましたが、配線についても気を付けていただきたいことがあります。
多分、多くのお宅では「平行線」と呼ばれる一般的なAC用の電線が使われていると思うのですが、この線は時間が経つとともに硬くなっていきます。これはいたしかたのないことではあるのですが、硬いままで放置しておくと被覆が折れてしまったりひび割れたりして内部の銅線がむき出しになってしまいますので、十年~数十年で交換をする必要が出てきます。弊社にもこのお引き合いがけっこうあったりします。知識がない場合、お客様で施工することが危険でもありますので私どもにお任せいただいたほうが無難です。

配線交換の際に、弊社では必ず気を付けていることがあります。

左右のお灯籠に電力を供給するために結線(電気線をつなぐ)必要がありますが、この絶縁にビニールテープが巻かれているケースが数多くあるのです。絶縁テープを使用していれば問題ないとは思うのですが、できればここはきちんとした結線器具を使いたいものです。

恥ずかしながら弊社でも、先代までの仕事にはビニールテープを使用しておりました。しかし引き合いをいただいてお伺いすると非常に危ない状態になっているときも少なからずあります。前回も申し上げた「ショートする」という状態です。

(またこの絵か・・・)

そこでこのような器具で結線をします。

実はこの器具、大昔からあったんです。先日お伺いしたお宅のお仏壇は数十年前のものでしたが、納品時にちゃんとこの器具で結線処理がしてありました。ただ、このやり方は専用の工具を必要とすることや、コストがかかる(大したコストでもないにかかわらずですが)ことを理由に敬遠されてきた経緯があります。

弊社では先に申し上げたLED球とセットにして施工をさせていただくことが多くなりました。
やってみるとわかるのですが、このやり方のほうが慣れると簡単でしかも時間的にも短縮できます。いいことづくめですよね。

世の中の便利な物を取り入れていくことは非常に大事だと思います。
ご自宅にあるお仏壇の灯籠を検証してみてください。
もしも
「ビニールテープでぐるぐる巻き」
だったらぜひとも交換をお勧めします。お気軽にお問い合わせくださいませ。

モノというのはいつかは壊れて消えてゆきます。でも、やはり安全に最後まで使えるよう、仕事をしてゆくことは大事です。これからもお客様のためにいいものをどん欲に取り入れていきたいと思っております。