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2021年10月2日スタッフブログ

墓じまい

先だって、このようなブログを書きました。→ ご納骨についてお話しします

前回はお墓に納骨する場合を中心に書いたのですが、今回はある意味反対のケースについてです。

近年、「墓じまい」というワードがマスコミやネットに登場するようになりました。

ちなみにですが、お寺などの墓地はご自分の所有地ではありません。「永代借地権」を購入してお墓を建立させていただいた、ということですので念のため。「墓じまい」は先祖代々守ってきたお墓を更地にして寺院や管理機関に返却するというものです。これにはやむを得ない事情が絡んでいることが多くあります。

1. まず、「跡継ぎがいない」ケース。
いくら男女同権が叫ばれたとしても、日本の戸籍のシステムは「女性が男性の名字に改姓する」ことが基本となっています。夫婦別姓の議論もいまだ道半ば。そうすると息子さんがいらっしゃらず娘さんがお嫁入りしてしまうとそのお家は絶えることになってしまいます。また、不運にもお子様が生まれなかった場合も同様です。また、近年は未婚のまま生涯を終える方も少なからずいらっしゃいますが、これも同様の事例に含まれます。

2. 次に「お墓が遠くにある」ケース
この場合は幾分問題としてはマイルドで、墓じまいをするかどうかは跡継ぎの方のお考えに一任されることになります。つまり「まだ考える時間が十分に残されている」ことになります。ただいずれにしてもお墓参りが物理的に困難な状態になってくることには変わりありません。

そのほかにもご家庭の事情によって墓じまいをせざるを得ないことがあるでしょう。

ただ、墓じまいをするといってもすんなりいかないことも多いようです。特に費用面がネックになります。

実はお墓を撤去するにも数十万円の費用が掛かります。不勉強で恥ずかしいのですが私も最近知りました。これはお寺へのお礼や業者様の人件費だけではなく墓石の廃棄費用が相当かかるということです。また、特にお寺にあるお墓を引き上げる場合には改めて納骨場所を寺院内(納骨堂)にお願いするとか、自分の近所に納骨場所を探して納骨ということになりますがこれにも相応の費用が掛かります。

そしてもう一つ大きな問題があります。1.や2.のケースいずれについても今までお付き合いしてきたお寺との穏便なお別れをしなければならないこともあるということです。永代供養をお願いする以外で檀家をやめるとなると、「離壇料」として相当額の寄付金を請求され裁判になっているケースもあるようで、話が難しいフェーズに突入することもあります。そうならないためにもまずはお寺とのきちんとした話し合いが必要でしょうね。

最近はお墓を持たずに納骨することが普通にできるようになってきましたし、ご本山や各寺院様でもお墓を建立しない納骨を受け付けていただけるようになってまいりました。「樹木葬」を寺院様が行うこともあるようです。ネット検索でも相当数のヒットがありますので一度ご覧いただければと思います。距離的な問題やお付き合いの仕方、費用面等で折り合いがつけばそれも一つの解決方法ですよね。

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なお、本ブログでもたびたび申し上げておりますが
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